営業利益進捗率が高いのは アシックスが首位
日本株番付
12月期企業の2019年1~6月期決算が出そろった。企業業績に減速感が強まる中、通期の業績予想に対し営業利益の進捗率が高い企業を調べた。
1位のアシックスはデザイン性の高いブランド「オニツカタイガー」が国内外で好調だ。低迷の続いていた北米で競技用シューズなども復調した。例年下期に在庫処分のセールを行っており、営業利益が上期に偏る傾向がある。今期はセールの機会を分散し、平準化を進める。
4位の大塚商会は20年1月に基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」のサポート終了を控え、中小企業を中心にパソコンの入れ替え需要を取り込んだ。企業の旺盛な情報技術(IT)投資需要も追い風で、7月末に通期予想を上方修正した。
9位の大塚ホールディングスは遺伝性腎疾患向け「ジンアーク」など主力の4製品が好調だった。販売に伴う費用負担が少ない自社品の比率が高まり採算が改善している。同じく9位のクボタは中国で農機販売が苦戦したが、小型トラクターや建機などが米国で堅調に伸びた。