業績の上振れ余地が大きい2月期企業 外食・アパレルが上位
日本株番付
小売りや外食業が多い2月期企業の2019年3~5月期決算が出そろった。世界的な景気減速で消費マインドや訪日客消費に陰りがでるなか、通期業績の上振れ余地が大きい企業はどこかを探った。
12日時点で時価総額が500億円以上の企業を対象に、3~5月の営業利益の2月通期予想に対する進捗率を調べた。下方修正した企業は除外した。
1位は牛丼店「吉野家」を運営する吉野家ホールディングスだった。3月に発売した牛丼の新サイズ「超特盛」が好調で、3~5月期の連結営業利益は10億円と黒字に転換した。通期業績見通しを既に上ぶれているが、10月の消費増税後の反動減を予想して保守的に見ているという。外食業では「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋も主力商品の値上げで利益を増やし10位に入った。
小売りではアパレル関連が上位を占めた。4位のアダストリアは「グローバルワーク」などの基幹ブランドが好調で、3~5月の既存店売上高は前年同期に比べ10%増えた。