インドネシア・ルピア上昇基調 ジョコ政権継続に期待感
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インドネシアの通貨ルピア相場が上昇基調だ。足元では1ドル=1万4000ルピア台で推移する。4月の大統領選挙で現職のジョコ大統領が再選を決め、経済開発を優先するジョコ政権の政策が継続されるとの期待感からルピアが買われている。
ジョコ氏は「経済成長のため、もっと投資を呼び込みたい」としていて、1期目に進めた50兆円規模の大型インフラ開発を継続する考えを示している。2018年には一時マイナスとなった海外直接投資も19年は増加に転じるとの見方が強い。
目先の注目は18日の中央銀行の金融政策決定会合だ。利下げに踏み切るかが焦点だ。インフレ率は目標の範囲内に収まり、格付け会社が5月末に格上げしたことで資本流出リスクも低下した。「利下げの条件はそろった」(市場関係者)との見方が出ている。
(ジャカルタ=鈴木淳)
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12日までの1週間の外為市場ではロシアルーブルが上昇した。原油価格の上昇を受けて資源国通貨が全般的に買われた。