トランプ政権とFRB(下) 過度の緩和、2つの相反生む
田中隆之 専修大学教授
○物価安定と完全雇用の達成の相反は解消
○金融システム安定と財政規律付け課題に
○金融政策の意見相違で議長解任は困難か
米連邦準備理事会(FRB)は6月19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策の現状維持を決めたが、景気減速リスクが強まれば年内に金融緩和に転じる可能性を強く示唆した。
2018年秋以来、トランプ大統領がFRBに露骨な利下げ要求を繰り返し、19年3月にFRBはバランスシートの...
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