ノルウェークローネ堅調 中銀、追加利上げ示唆
通貨番付
ノルウェーの通貨クローネが堅調だ。対ユーロで1ユーロ=9.6クローネ台に上昇し、約2カ月半ぶりの高値を付けた。欧米の中央銀行が金融緩和に前向きな姿勢を示す一方、ノルウェー銀行(中央銀行)は金融引き締めを進める。金融政策の方向性の違いがクローネ買いを誘っている。
ノルウェー銀行は6月、物価上昇を踏まえて政策金利を0.25%引き上げた。オルセン総裁は声明で「政策金利は年内にさらに引き上げられる可能性が高い」と追加利上げを示唆した。
ノルウェーは有力な産油国で、世界景気の減速懸念などで原油安が進めば通貨の下押し要因となる。もっとも市場では「ノルウェー銀行は年内に追加利上げに踏み切る公算が大きく、ユーロ圏との金利差に着目した買いがクローネ相場を押し上げる」(キャピタル・エコノミクス)との見方が多い。
(NQNロンドン=椎名遥香)
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5日までの1週間の外為市場でインドルピーが上昇した。政府予算案が5日に発表され、景気刺激への期待から買われた。