石原信雄(29)政と官
行政の公平・中立 堅持を 政治の劣化、国民的議論の時
官房副長官を退任した後、自治省の外郭団体、地方自治研究機構で1996年(平成8年)から理事長、2006年からは会長を務めている。首相官邸の外から「政と官」をみて20年余りになる今、感じるところを紹介したい。
平成を通じて目立ってきたのが政治の劣化である。小選挙区制の理想は、政党が優秀な人材を集め、全国各地に張り付けて政策を競う選挙だ。しかし現実は「望ましい候補より勝てる候補」で現職を優先し、世襲...
内閣官房副長官として昭和から平成にかけて7人の首相に仕えた石原信雄さん。竹下登内閣では消費税導入、昭和天皇の崩御と改元に立ち会いました。「私の履歴書」では、幼少期からの足跡をたどります。