石原信雄(27)自社さ政権
村山内閣、次々に懸案処理 連立政権、霞が関の出番多く
1994年(平成6年)6月29日、衆院本会議で首相指名選挙が行われ、社会党の村山富市委員長が総理大臣に選出された。自民、社会、新党さきがけの連立政権である。新生党などそれまでの連立与党が担いだ海部俊樹元総理を決選投票で破った。
数時間後の30日未明、村山総理に呼ばれ「なりたくてなったわけではないが受けた以上は責任がある。手伝ってもらいたい」と官房副長官の続投を言い渡された。
そうはいっても日米安...
内閣官房副長官として昭和から平成にかけて7人の首相に仕えた石原信雄さん。竹下登内閣では消費税導入、昭和天皇の崩御と改元に立ち会いました。「私の履歴書」では、幼少期からの足跡をたどります。