石原信雄(26)北朝鮮危機
米軍支援、大統領から打診 冷戦後の日米同盟 再定義へ
1994年(平成6年)2月11日、日米首脳会談に臨んだ細川護熙総理大臣はクリントン米大統領から「北朝鮮の核開発は今、止めなければ将来に禍根を残す。経済制裁で米軍が周辺海域を海上封鎖した場合、自衛隊は機雷掃海で協力できるか」と打診された。経済問題を主要議題と考えていた日本側は準備しておらず、総理は回答を留保せざるをえなかった。
帰国した総理の指示を受け、私は内調室長、安保室長、防衛局長、北米局長、...
内閣官房副長官として昭和から平成にかけて7人の首相に仕えた石原信雄さん。竹下登内閣では消費税導入、昭和天皇の崩御と改元に立ち会いました。「私の履歴書」では、幼少期からの足跡をたどります。