石原信雄(17)昭和天皇崩御
新元号 4カ月前に3案 大喪の礼、極秘裏に木材準備
1989年(昭和64年)1月7日午前6時33分、昭和天皇が崩御された。5時ころに宮内庁から「陛下の容体がかなり厳しい」と連絡を受け、タクシーで首相官邸に向かった。昭和の最後の日の始まりである。ここから葬儀にあたる2月24日の大喪の礼まで皇室対応が最優先になった。
昭和天皇が重篤になられたのは4カ月前の88年9月19日。翌20日朝、竹下登総理大臣、小渕恵三官房長官と私が集まった。この場で元号担当の...
内閣官房副長官として昭和から平成にかけて7人の首相に仕えた石原信雄さん。竹下登内閣では消費税導入、昭和天皇の崩御と改元に立ち会いました。「私の履歴書」では、幼少期からの足跡をたどります。
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