石原信雄(16)消費税導入
満身創痍の宿願成就 竹下総理に「後世が評価」
竹下登総理大臣は1987年(昭和62年)11月、所信表明演説でふるさと創生を掲げた。その具体策がふるさと創生1億円事業である。88年度の税収がバブル期の好景気で見込みを3000億円ほど上回った分を財源にした。
首相官邸で総理、梶山静六自治大臣と協議した際、私は配る額を人口で5段階に分ける案を示したが、梶山大臣は「3000自治体に一律1億円がよい」という。小さな町村ほどありがたみが増すようにする考...
内閣官房副長官として昭和から平成にかけて7人の首相に仕えた石原信雄さん。竹下登内閣では消費税導入、昭和天皇の崩御と改元に立ち会いました。「私の履歴書」では、幼少期からの足跡をたどります。