マイナンバーカードの活用とは ポイント還元で利用も
きょうのことば
▼マイナンバーカードの活用 マイナンバーカードは行政の効率化を進めるため、2016年1月に導入した。一人一人に12桁の番号を割り振り、個人情報の特定が速やかにできるようにした。裏面にはICチップが搭載され、読み取り機にかざすと、本人かどうかの認証ができる。ただカードの普及率は19年4月時点でも約13%にとどまり、菅義偉官房長官が普及策を関係省庁に指示した。
現在、マイナンバーカードは政府のサイト「マイナポータル」を使えば、子育てに関する行政サービスなどを一括で済ますことができる。認可保育所の利用申請や児童手当の受給の手続きができる自治体もある。全国のコンビニエンスストアで住民票の写しなどを取得することも可能だ。
政府は今後、用途の拡大を予定する。消費税増税に伴うポイント還元では、マイナンバーカードを取得している買い物客にポイントを付与する。マイナンバーカードのICチップを使った個人認証をスマートフォンでも可能にする仕組みも整備する。過去の特定健診データや投薬情報を確認できるようにする。ICチップは民間にも開放しており、政府は証券口座の開設や電子決済などの金融サービスにも広がると期待する。