金融政策正常化への難路(上) 資産価格の乱高下、波乱の芽
植田和男 共立女子大学教授
○低インフレ続きインフレ予想は低位安定
○FRB検討の平均インフレ目標政策疑問
○危機対応の金融緩和が次のバブルの種に
最近の日米欧の金融政策に関連して最も注目を集めた動きは、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ、量的引き締めの両面で、金融政策正常化の一時停止姿勢を鮮明にしたことだ。背景には2018年10月から12月にかけてのリスク資産価格の急落、さらにはトランプ米大統領からの金融緩和圧力などが...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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