企業統治、何が足りないか(中) 経営人材育つ人事・評価を
ニコラス・ベネシュ 会社役員育成機構(BDTI)代表理事
○企業統治改革は実績求められる新段階に
○外部のプロ人材を生かす仕組みも乏しく
○取締役会の監督機能強化には研修カギに
2015年ごろに始まったコーポレートガバナンス(企業統治)改革は、18年に「フェーズ2」に入ったといえる。企業は形式的にガバナンス体制を整えるだけでは評価されない。投資家の合理的な要望に応え、明白な戦略、組織的変革、具体的な付加価値の創造と実績を生むという好循環が求められる。...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。