日米通商交渉入りへ(下) 輸出自主規制 復活避けよ
渡邊頼純 慶応義塾大学教授
○畜産と車の貿易不均衡是正が米の主目的
○米への輸出自主規制で過去に苦い経験も
○自己矛盾が表面化する米の保護主義政策
2018年10月16日、米トランプ政権は議会に「米日貿易協定」(USJTA)の交渉の意図があることを通告した。通告から90日後に交渉を開始できることになっており、その時期が近づいている。両国は世界の国内総生産(GDP)の約3割を占め、その貿易の動向は世界の関心事である。やはり...
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