平成の終わりに(1) 「知性の断片化」の危機回避を
猪木武徳 大阪大学名誉教授
○平成日本の停滞の背景に日本社会の気質
○民主政治と技術革新は社会の連携弱める
○地方自治や対面の付き合いが重要な役割
東西冷戦の終結がマルタ会談で宣言された1989(平成元)年は、日本でも以後30年の国内政治と経済の進路を左右するいくつかの変化が起きた年だった。同年4月、何度も頓挫してきた消費税法が施行され、税率引き上げを巡る論議がその後の政局の一つの争点となった。11月には社会党系の総評と...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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