きしむ欧州(下) イタリア 反EUに節度も
東史彦 長崎大学准教授
○予算案の赤字縮小へ公約政策の支出圧縮
○国民もEU財政ルールの完全無視望まず
○度々の財政協定修正で市場評価しづらく
イタリアでは2018年3月の総選挙で、ポピュリスト政党の左派「五つ星運動」と右派「同盟」が躍進した。6月6日にはこれらの政党による連立政権が正式発足した。連立政権は10月、選挙公約の実現を目指す19年予算案を公表し、欧州連合(EU)の欧州委員会に提出した。予算案は最低所得保障...
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