好業績でも市場の評価が低い銘柄 石油元売りや商社が上位
日本株番付
好業績が見込まれるにもかかわらず、市場の評価が低い銘柄はどこか。東証1部に上場する企業(時価総額3000億円以上)で、2019年3月期見通しの最終増益率が高い銘柄を選び、予想PER(株価収益率)が低い順にランキングした。上位には石油元売りや商社、化学が目立った。
首位のJXTGホールディングスは原油価格の上昇で採算が改善する。2位の伊藤忠商事や8位の三菱商事など総合商社は資源価格の上昇の恩恵を受けて収益が拡大。19年3月期は総合商社7社が最高益を更新する見通しだ。それでも原油価格下落による収益悪化リスクがPERの上昇を抑えている。
7位の三井化学は主力の自動車向け分野の伸びが業績を押し上げ3期連続の最高益を見込む。市況に左右されにくい収益構造に変革したことが利益増につながっている。
4~9月期に高値圏で推移した原油価格は足元では下落基調が続く。市況に頼らない事業で成長性を明確に示すことができれば、投資家が評価を見直すきっかけになりそうだ。
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