日本8強へ強豪の一角崩せるか ラグビーW杯まで1年
2015年のラグビー・ワールドカップ(W杯)。日本代表は猛練習で鍛えたタフな心身を武器に、1次リーグで初の3勝を挙げたが、8強進出は逃した。16年秋に就任したジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は選手の自主性を生かしたチームづくりで、4年前に逃した大魚に挑む。
体づくりの失敗、HCの日本選手への知識不足などで当初は苦戦。しかし、スーパーラグビーで選手が経験を積み、ジョセフ氏がサンウルブズのHCを兼ねたことで目標の「スマートなラグビー」は目鼻がついてきた。6月には強豪イタリアに1勝1敗、同格のジョージアに初の完封勝利。4年前の長所だった本番の緻密なシミュレーションやスタッフ陣の強化などに課題を残すが、手応えは得た。
日本は1次リーグ同組の強豪の一角を崩す必要があるが、どちらも手ごわい。アイルランドは有力な優勝候補。スコットランドも昨年、ニュージーランドから金星を奪いかけるなど好調だ。