Warby Parker メガネ 自宅で無料試着
チャーリーの丸わかりビジネスモデル(5)
買ったメガネがあまり似合わなかった……。メガネを使う人だったら、一度は経験したことがあるのではないだろうか。サイズ感の調整であればお店で対応してくれるが、メガネの交換をしにわざわざ店舗に行くのは面倒だ。電子商取引(EC)サイト「Warby Parker(ウォービーパーカー)」は購入前に自宅で試着できるため、こうした課題を解決してくれる。
2010年に創業し、約2億ドルを調達した米国の大型スタートアップ企業。米国内各地に店舗を持つが、ユーザーが店舗に来ない場合でも、店舗と同等か、それ以上の試着体験ができる仕組みがある。
Warby ParkerのECサイトに訪れたユーザーは、簡単なアンケートに答える。回答に合わせて利用者の好みに合うメガネを推薦してもらえるので、その中から好きなメガネを5つまで選べる。すると選んだメガネのサンプルが無料で自宅に届く。
メガネは自宅で試着して、5日間自由に使える。サンプルを試着した自撮り写真をハッシュタグ付きでSNS(交流サイト)に投稿すると、Warby Parkerがアドバイスをくれる仕組みにもなっている。試着したユーザーがブランドの広告塔になるということだ。
気に入ったメガネをひとつ選んだら、専用の視力検査アプリの計測結果を添付して注文。新品が届く。
利用者が選択したメガネのデータを蓄積し、製の開発や在庫管理にも活用している。自社でデザインや製造を手がけることで、高品質のメガネを一律95ドルという低価格で販売している。
[日経MJ2018年9月19日付]