公文書と民主主義(中) 後世への説明責任認識を
上田健介 近畿大学教授
○意思決定過程や大臣関連の記録の充実を
○情報公開で現用文書は不開示になり得る
○説明責任拡充へ国会の行政監視が重要に
公文書の役割は、公文書管理法の言葉を用いていえば、3つある(図参照)。
(1)は、業務内容を文書で共有しておくことが、その案件の担当者間で食い違いを防止するだけでなく、類似案件の処理にも役立つ。
(2)は、主権者たる国民から国政を付託された政府には、その活動が適切に行われてい...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。