景気拡大 漂う海外リスク 日本経済研究センター・短期経済予測
西岡慎一 日本経済研究センター主任研究員
○企業主導の景気拡大も家計部門には鈍さ
○米の自動車関税で国内生産0.5%減も
○海外リスク回避なら戦後最長の拡大視野
2018年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、2四半期ぶりにプラス成長に回復した。外需を起点に企業部門が景気を主導する構図に大きな変化はない。日本経済研究センターの最新予測では、実質成長率は18年度1.2%、19年度0.9%と、緩やかな拡大が続く姿を見込む(表参照)。ただ...
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