フランスに学ぶ働き方改革 時短、生産性向上に寄与
S・ルシュバリエ 仏社会科学高等研究院教授
○日本の労働生産性は米仏を大きく下回る
○勤務時間中の休憩導入も集中力向上に益
○賃金抑制よりも適切な労働コスト拡充を
働き方改革法が成立したのを機に、日本とフランスの働き方や仕事満足度を比較するのは興味深い。本稿では筆者が仏社会科学高等研究院(EHESS)の学生と実施した調査の暫定結果を紹介しながら、日仏の状況を比較したい。
フランスの労働市場は過去40年、失業率の点では極めて憂慮すべき状況...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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