釜石の復興スタジアム オープニング、6500人が歓声
ラグビー
東日本大震災で被災した小中学校の跡地に建てられた釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)で19日、オープニングとなる、地元の釜石シーウェイブス(SW)とトップリーグのヤマハ発動機の試合が行われた。約6500人の観客が、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場となる新スタジアムの門出を見守った。
SWの高橋聡太郎選手は県立釜石高校の1年時に被災。試合は24-29で敗れたが「こんないいスタジアムが建ってW杯を迎えられるなんて」と感慨深げ。「一瞬の盛り上がりではなく、釜石の活性化につながる大会にしてほしい」と話した。
SWの前身、新日鉄釜石ラグビー部OBらによる「レジェンドマッチ」も開催され、かつての中心選手で元日本代表の松尾雄治さんらが雄姿を披露した。
開場式典ではこの場所にあった小学校を襲った津波から走って逃げた経験を持つ、中学2年の洞口留伊さんがあいさつ。「W杯を見に来る世界中の人を温かくもてなして、支援への感謝を伝えたい」と話した。