社会保障予算どう管理するか(上) 公費投入の「定率制」廃止を
鈴木亘 学習院大学教授
○公費の伸び率は名目成長率以下に抑えよ
○多額の公費は国民のコスト感覚狂わせる
○規制緩和で保険運営者の裁量余地拡大を
政府が6月にまとめた「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」では、これまで社会保障関係費の伸びを年間5千億円程度に抑えるとしてきた目標値の明記が取りやめられた。思い起こせば、小泉政権から続けられてきた年間2200億円の伸び抑制も、麻生政権が2009年に目標値を撤廃し、そ...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。