響き合うことばと絵(5) 「花白河蒔絵硯箱」
武蔵野美術大学教授 玉蟲敏子
上端の切られた老木に咲く桜花はちらちらと散り始め、長烏帽子(ながえぼし)に狩衣姿の公達が、扇を手にして落花を惜しむように、木の下にたたずんでいる。幹から根元の岩にかけて、暗示的に配されているのは「花」「白河」の3文字。
ことばと絵の交じり合う意匠は、鎌倉から室町時代の蒔絵(まきえ)の手箱や硯箱(すずりばこ)など、漆工芸の分野にも見られる。室町幕府の八代将軍足利義政好みの伝承をもつ硯箱が数点残って...
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武蔵野美術大学教授 玉蟲敏子
上端の切られた老木に咲く桜花はちらちらと散り始め、長烏帽子(ながえぼし)に狩衣姿の公達が、扇を手にして落花を惜しむように、木の下にたたずんでいる。幹から根元の岩にかけて、暗示的に配されているのは「花」「白河」の3文字。
ことばと絵の交じり合う意匠は、鎌倉から室町時代の蒔絵(まきえ)の手箱や硯箱(すずりばこ)など、漆工芸の分野にも見られる。室町幕府の八代将軍足利義政好みの伝承をもつ硯箱が数点残って...
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