米国経済の行方(下) 好況継続も景気過熱の懸念
地主敏樹 神戸大学教授
○今の好景気は脆弱でないとの見方が大勢
○財政赤字増大を契機にドル高進む展開も
○金融規制緩和やインフラ投資も景気加速
米国経済の行方をどうみればよいか。まず最大のかく乱要因と目される米トランプ政権の経済政策について、1月開催の米国経済学会(AEA)でのシンポジウム「トランプ経済学 1年目の評価」の議論を基に検討してみよう。
オリビエ・ブランシャール米マサチューセッツ工科大(MIT)名誉教授は...
経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。