松井忠三(23)働き方改革
効率を倍、コストを半分 小集団の成果は全体最適に
2001年(平成13年)9月11日、米同時テロが勃発した。そして14日は無印良品が数多く出店するマイカルが破綻、売上金の回収が困難になる。週明け17日の良品の株価は急落し当時の上場来安値1994円をつけた。
相前後して良品計画の大恩人、デザイナーの田中一光さんとコピーライターの小池一子さんが訪ねてこられた。社長就任時、田中さんの事務所に伺った時には「大変な時期だけど頑張って下さいね」と励まして下...
「無印良品」を展開する良品計画元会長の松井忠三氏。業績がどん底だった頃に社長に就任し、徹底した社風改革によって会社とブランドを再生させた立役者だ。無印良品の歴史と、松井氏の歩みを重ねながら波乱万丈の道のりを振り返る。