保護主義かわす小国企業
本社コメンテーター 梶原誠
グローバル化は死んでいないと確信した。北欧フィンランドの首都ヘルシンキ。世界的なモバイルゲーム会社、スーパーセルの本社で受けた印象だ。
毎日のべ1億人が、「ヘイ・デイ」など同社のゲームで遊んでいる。同社の玄関にある世界地図は、利用状況を時々刻々と電光表示していた。利用者が多く強い光を放つ地域は地元の欧州だけでなく、米州やアジアに広がっている。
同社は2010年の設立。その後の成長は同社株の評価が...
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。