亀を愛する人々 日本国際問題研究所理事長 佐々江賢一郎
近所の公園を歩いていると今まで知らなかったことに遭遇することがある。
天気の良い日、前方に小さなカートを押しながら、片手でソバの出前のような恰好(かっこう)で何か黒い物体を支えてゆっくりと歩いている婦人が視界に入った。近づくと、それは大きな生きた亀だった。手足をバタバタ動かして日光浴を満喫している風情である。カートの中にはもう一匹亀がいた。
聞くと、小さいころから手元で育てており、21歳になる。...
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