〈それでも、アパレルと生きる〉(1) 数字重視、定価販売こそ
TOKYO BASE、一族の百貨店倒産が原点
アパレル業界に元気がない。聞こえてくるのは大量閉店やブランド撤退などの暗いニュースばかり。業界ではファッションは感性こそが大事だという考え方が根強い。数字に基づかない考え方を排し、高い利益率を誇る会社がある。若き経営者の原点は一族が経営していた百貨店の倒産にあった。
「ここは日本のファッションの歴史をつくった場所だ。この店を成功させることで、業界の未来も変わる」。11月22日、新装開店を控えた渋...