世界経済は時間との戦い
国際通貨基金(IMF)が四半期ごとに改定する世界経済見通しは、2019年の成長率が5回連続で下方修正となった。世界経済の踊り場は長期化しており、底入れ時期は年初時点での予想に比べ半年ほど遅れそうだ。
最大の要因は米中摩擦の激化だ。米中通商協議で米国は強硬な姿勢を続け、摩擦が技術覇権や安全保障にまで広がる様相を見せている。この結果、世界の製造業による生産減速が続いている。
一方、雇用が堅調なので所...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り546文字