フィリピン、商魂たくましい華人
「この5年間は誘拐事件は起きてない。10年ほど前には自分も連れ去られそうになったけどね」。フィリピン南部ミンダナオ島のコタバト市で会ったバナナ加工業の華人経営者(38)はこう話した。
市周辺ではかつて反政府勢力が政府と武装闘争を展開し、身代金目当ての誘拐も日常茶飯事だった。だが和平プロセスが進んで治安が改善し、今ではあちこちでビルや店舗の建設が進む。投資の多くを支えるのは中国マネーだ。話...
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