その一票、大事です
上場企業の株主総会に初めて足を踏み入れたのは25年ほど前のことだ。総会屋と与党株主が怒声でやり合う毒々しい総会だった。
当時を思うと、LIXILグループの今年の総会は隔世の感があった。役員選任を巡り、会社提案と株主提案の候補者が真っ向から勝負し、株主の採決をあおいだ。賛成比率が過半スレスレの役員選任が相次ぎ、賛成比率が50.8%という役員もいた。
先週はもう一つ目を引くニュースがあった。個人の持...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り686文字