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オランウータン研究者 久世濃子さん
孤独、でも孤立しない(1)
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国立科学博物館人類研究部の久世濃子さん(42)は2001年からマレーシア・ボルネオ島に通い、野生のオランウータンの研究を続けている。ゴリラやチンパンジーなど他の霊長類が群れをつくるのに対し、オランウータンは単独で生活する。それでも、孤独ではあるが孤立していない。謎の多い生態の解明に挑んでいる。
オランウータンは現地語で「森の人」という意味です。だいたい7年に1回出産し、母親がひとりで子どもを育...