経済学を何から学ぶか
未解決の大海へこぎ出せ
経済学を何から学ぶべきか。京都大学の根井雅弘教授は近著で問題を提起している。
『経済学者はこう考えてきた』(2018年10月、平凡社新書)は、経済思想史家の立場から経済学の初歩を説いた入門書。マルクス、ケインズ、ハイエクが資本主義社会をどのように捉えていたかを原典に即して説明し、通常の教科書にはほとんど顔を出さないシュンペーター、ガルブレイス、ミンスキーの学説も取り上げている。すべての経済問題を...
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