独首相 アンゲラ・メルケル氏
党首18年、退任で最後の賭け
「威厳をもって引き受け、いつの日か威厳をもって去りたいと願っていた」。ドイツのメルケル首相は10月29日、18年間務めた与党、キリスト教民主同盟(CDU)の党首を退任すると表明した。政権の迷走が支持離れを招き、10月の州議会選挙で連敗した責任をとった。財務相などとして長年連れ添ったショイブレ下院議長は「適切な時期の適切な判断だ」と潔い決断をたたえた。
政治の表舞台に登場した当初は「コール(元首相...
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