強まる管理貿易色
WTOルール骨抜きも
【ワシントン=河浪武史】米国とカナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が決着した。1年強の交渉はトランプ政権の強烈な「米国第一主義」で推し進められ、北米の自由貿易体制は「管理貿易」へと大きく後退する。
「果実を得たのはトランプ米政権だけだ」。ワシントンのあるロビイストは苦々しく総括する。トランプ氏は貿易赤字を問題視し、2016年の大統領選でNAFTA再交渉を公約の柱とした。「離...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り510文字