リーマン危機10年 当事者の証言(5) 急速な技術発展 リスク
モルガン・スタンレー前CEOマック氏
リーマン・ブラザーズの破綻後、米大手投資銀行は軒並み窮地に陥った。生き残りへ壮絶な闘いを繰り広げたのが、モルガン・スタンレーの最高経営責任者(CEO)だったジョン・マック氏(73)だ。命綱となった三菱UFJフィナンシャル・グループによる出資から10年後の今、自らの経験からどんな教訓を導き出すのか。
破綻回避へ奔走
「流動性(の問題)が導いたコンフィデンス(信認)の危機だった。過剰なレバレッジ(借金による投資)に傾斜していた」...