信越化学、シリコーン生産の分散加速
5割増産 貿易戦争に対応
信越化学工業は車の樹脂部品や化粧品などに使う基礎化学品のシリコーンを5割増産する。1100億円を投じ日本やタイ、米国などの生産設備を増強する。中国から米国への輸出が増えているシリコーンは、8月に米国が中国に28%の制裁関税を課した。信越化学は中国勢に代わって供給する体制を整える。米中貿易戦争を受け供給網の見直しが広がりそうだ。
シリコーンの中間原料であるモノマーと、樹脂やゴムなどの最終製品の生産...
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