英語に過剰な謙遜不要
立命館大学国際部副部長・准教授 山中司
大学で英語を教える教員として、学生が「Sorry for my poor English(英語がつたなくて恐縮です)」と前置きしてから話す場面に遭遇する。日本人が日本語の会話で謙遜するのは、自らへりくだることでコミュニケーションを円滑にしようとするからだが、英語の言い回しとしては違和感を抱く。
まずpoor Englishという表現だ。米国人や英国人といった英語を母語とする話者と比べ、自らの発す...
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